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Explorer's Voice 〜先人の知恵〜
Vol.03
株式会社日進研
森 貞孝 さん
3
事業承継は学習塾業界にとって
大きなニーズ
3.事業承継は学習塾業界にとって大きなニーズ
ここからはお2人にお聞きします。
お互いをどう見られていますか。
森貞孝:
親の仕事を引き継いだわけでなく、独力で築きあげたものですから、先行き怪しいな、とか簡単に崩れるんじゃないか、などという不安はありません。
僕と同じくらいがんばるとしたら、あと35年はある。ここからもう一度何か大きな勝負をするのかも、とはなんとなく思います。でも勝負したとしても、大きくは崩れないだろうと思います。

森健生:
幼児教育の格言で「過保護は良いが、過干渉は良くない」と言いますよね。子どもが何かやりたいと言うなら、守ってやるけど指示はしない。なぜなら自分の意思でやったことじゃないと、成功しても手柄にならないし、失敗しても身にならない。それと似て、父は干渉しない人です。
上手く行かない二世経営者の方は、先代の父から「おまえはこうじゃなきゃダメだ」みたいに言われている場合が多いように見受けます。社内でべったりしていて従業員から「なぜ社長の失敗を俺たちが尻拭いするんだ」みたいな反感を買ったり。ウチはそうなりようがありませんでした(笑)。
また父を見てつくづく感じるのは、古典的に言われていること、たとえば「お金は後からついてくる」といった教訓は本当なんだ、父のやっていることって正解なんだ、ということです。父はお金について騒ぎません。もちろん売り上げ、利益率の意識は重要ですが、「この値段じゃないとやらないよ」という意識が前面に出ているようでは大した仕事はできません。
根元には、困っている人がいるなら助けよう、という発想がある。するといろんな人が相談に来ます。相談に応える内に、新しい何かが湧き上がってくる。
結果的に世の中に「価値」を提供することが仕事の目的なんだ、ビジネスはそれを維持する手段なんだ、と考えるようになりました。きっと、周囲に貢献せずにお金を稼いでも幸せになんてなれないのだと思います。

森貞孝:
私は今から34年前、51歳のとき学習塾協会の理事長になりました。それまでの10年間も塾の経営者ではあるけど、塾団体の代表みたいなことは2つ3つと押しつけられてやっていました。
当時たとえば「どんなに規模の大きな塾でも、銀行はお金を貸してくれない」という問題がありました。なぜなら保証協会の対象業種に「学習塾」という分類がなかったんですね。それくらい社会的な認知を得られていない業界だったんです。
そうした中で通商産業省(現・経済産業省)に直接かけあい、産業分類として「教育・その他学習支援業」というものを認めていただきました。
今でも、公的な補助金、助成金の類いがあれば同業の皆さんに紹介し、書類の書き方や申請方法までレクチャーします。こちらが得することは何もありませんが、みんなのためになると思えば苦ではない。
何か下心があったわけでもなく、ただ求められてしょうがないなあと思いながらやってきただけです。

森健生:
子どもの立場としては、父は今の方がずっと穏やかですね。経営者はお金に追われるものですけど、今はそういう感じじゃないですし。

森貞孝:
学習塾は戦後の高度経済成長期に創業したところが多くて、創業者はみんな高齢です。私も含めてほとんどは引退していますが、いまだに現役でがんばっている人もいます。生きがいにはなっているだろうけど、年齢的に無理を重ねていますから、彼らは誰かに引き継ごうか、それとも廃業してアパートでも建てようかなんて考えています。
私が理事長をつとめているAJC(全国学習塾協同組合)では、毎年1月に有楽町の東京国際フォーラムで塾・教育総合展という展示会を開催しています。そこで3年ほど前に試しに事業承継の個別相談会を開いてみたところ、制限時間いっぱいまでぎっしり人が来ました。こんなに集まるのかと驚いたほどです。
塾業界で事業承継はとても大きなニーズがあると感じています。
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